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美和神社

しばらく御開帳が続いたので、善光寺七社の一つ「美和神社」に寄り道です。
江戸時代に善光寺の近くの名物が色々と選ばれ紹介されました。七池、七小路、七院などなどです。
その中の一つ、美和神社は以前は三輪神社と呼ばれ、奈良にある大神神社と同じ三ツ鳥居を持ちます。
真ん中に大きな鳥居、その両側に小さな鳥居があるものです。
善光寺縁起によると大和三輪の人が移住してこの神社を作ったようです。
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この三ツ鳥居の意味は残念ながら謎のままです。
大神神社も「古来一社の神秘なり」としています。
私の考えは別の機会にでもお話します。

祭神は大神神社と同じ大物主命(おおものぬし)です。
相殿神として 国業比売神 (くになりひめのかみ)という大国主の母神とされる神と
地元の神様 神部神が祀られています。
国業比売神という神様は記紀には出て来ません。
「日本三代実録」という平安時代に編纂された歴史書ではじめて出て来る神様です。
美和神社_d0239781_16305582.jpg
それにしても見事な大木が多くあります。
大事に守られてきたのでしょうね。

美和神社_d0239781_16314192.jpg
建御名方(たけみなかた)神が出雲を出て諏訪へ逃げた時、北国街道を辿りこの辺りを通ったという言い伝えが残っています。
善光寺がある場所は昔、建御名方の城の跡とも伝わります。
日本書紀の持統天皇条にある水内神ではないかと言われる神社もすぐ近くです。

出雲、大和と意外と繋がりがある水内です。

 

by nosaphoto | 2015-05-20 18:42 | 長野市
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